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インドネシアあれこれ

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バンテン州

1.州都
セラン市
2.人口
11.904.562人
人口密度 1,232人/km2
3.面積
9,662 km2
4.宗教
イスラム教 94.81%、新教プロテスタント2.62%、旧教カトリック1.22% 、仏教徒 1.20%、ヒンズー教徒 0.07%、スンダ伝統宗教徒0.06%、儒教徒0.02%
5.地理
バンテン州はジャワ島の最西端の州。バンテンには、重要な海路であるスンダ海峡があり、大型タンカー等が通過する国際海峡である。また、バンテンはジャワ島とスマトラ島を結ぶフェリー等のルート。そして、バンテン地域は大ジャカルタ地域の一部で、経済的にも多くの産業がある。州内は開発され、土地利用も進み森林面積は年々減少している。
6.特徴
以前は西ジャワ州の一部だったが、2000年に行政区の州になった。スンダ系バンテン族、および南部のタンゲラン県と先住民族社会、ロイウィダマル地域に住む原始べドウィン族からなる特殊部族の存在も州の特徴である。
7.歴史
5世紀、バンテンはタルマナガラ王国の一部で、1947年バンテン州レバク村で発見されたチダンギヤン碑文によれば、プルナワルマン王の勇気を賛美し、パラワ文字とサンスクリット語の詩の形で2行の文章より刻まれている。タルマナガラ王国の崩壊後(スリウィジャヤ王国の攻撃と思われる)、ジャワ島西部の権力はスンダ王国によって継承された。バンテンはスンダ王国の重要な港の1つとなり、その後、ラブ・ゲウサン・ウルンに統率されたパジャジャラン王国が繁栄、スンダ・クラパを占領。1527年、マウラナ・ハサヌディンは旧バンテン・ギランの地域にバンテン・スルタン王国を建立。1579年、マウラナ・ハサヌディンの後継者であるマウラナ・ユスフは、スンダ王国の首都を破壊、西ジャワはバンテン・スルタンによって継続される。バンテン・スルタン王国が繁栄した際、当時バンテンはマラッカとマカッサルに並ぶ東南アジア最大の港であった。17世紀初頭、バンテンはアジアの国際商業ルート上、重要な拠点となった。オランダ人が初めてバンテンに到着したとき、ポルトガル人はずっと前から居住しており、その後、香辛料を求めてイギリス人、オランダ人、フランス人、デンマーク人もバンテンにやって来た。西欧の貿易業者間競争でオランダは勝利を収めたが、バンテン海域でオランダ艦隊によって他の国は攻撃され撤退した。
8.経済
バンテン州のGDPの大半は製造業(49.75%)、次いで貿易、ホテル、レストラン(17.13%)、運輸、通信(8.58%)、農業が8.53%。しかし、雇用額をみると、産業が労働力の23%を吸収し、農業(21%)、貿易(21%)、運輸・通信が9.50%。バンテンのメラク港はジャワ島とスマトラ島を結ぶフェリーの海上ルートでジャワ島西部の玄関口。その他バンテンには、チワンダン港とボジョネガラ港、カランガントゥ港、ラブアン港、ボジョネガラ港がある。州内のスカルノ・ハッタ国際空港はインドネシア国内外からの貨物や乗客の入国玄関口としてのインドネシアの主要空港。さらに、南タンゲランのポンドックチャべ空港、ブディアルト空港、ゴルダ飛行場などの空港もある。
9. ウジュンクロン国立公園(世界遺産)
ウジュンクロン国立公園はインドネシア、世界の重要な自然保護公園。低地の熱帯林の美しさに加えて、一角サイ特に貴重種である希少動物も見られる。この国立公園は、ジャワ島の最西端の半島に位置し、特徴は、ジャワサイ、アンテロープ(羚羊)、各種霊長類、イノシシ、スローロリス、各種鳥類など、各種保護動物の自然の生息地公園として貴重。
10.クラカタウ火山
スンダ海域にあり、1883年の巨大噴火により世界的に有名になった火山。噴火音はオーストラリア大陸まで聞こえ、熱い雲が1週間にわたってヨーロッパまで包み込んだ。クラカタウ火山の強力な爆発は、1928年に地表に現れ、現在も活動している。アナック・クラカタウ火山島へは上陸許可が必要。高速モーターボートにて約1時間で行ける。この観光地は、キャンプ、ウォーキング、釣り、海の美しい自然の風景などの自然のアトラクションも盛りだくさん
11. 日本との関係
南タンゲランのセルポン科学技術研究センター地区があり、別名筑波研究学園都市とも言われている。この科学技術分野には多くの元日本留学博士が従事しており、研究技術大臣から大統領にまでなった、親日家B.J.ハビビの構想である。この地域には、技術評価・応用庁(BPPT)、インドネシア国立科学院(LIPI)、国立原子力庁(BATAN)、環境林業省などのいくつかの機関の研究センターがあるが、各研究機関の総裁、長官等は殆どが日本の大学の博士号を取得している。インドネシアの3つの研究原子炉のうちの1つがこの地域にある(他はバンドンとジョグジャカルタ)