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インドネシアあれこれ

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世界最大の漁業資源を有するインドネシアの問題点と日本の協力

インドネシアには大変多くの種類の魚が住んでおりも、海水魚、淡水魚、熱帯魚等そして美味しい魚が多い。そして、水産資源として世界最大の水産漁業資源大国で、特に、まぐろ、ウナギ、カツオ等捕獲量も世界有数の漁業大国。広大な水域、多くの海流が交わり重要な海洋国でもある。然しながら、インドネシアは近代的漁労技術を持っておらず、その大半の漁業資源は外国漁船により密漁されている。地元水産高校を卒業した若者たちは海外の漁業会社に就職して、インドネシア水域で魚を捕っている。国内には水産加工会社が少ないので、インドネシア産の魚は海外で加工され、再びインドネシアに輸入されている。この近隣海外水産加工会社の労働者の大半もインドネシアの若者である。インドネシアに多くの種類の魚が取れる理由は、色々な海流がインドネシアで交差していることである。インドネシアは東西南北の海上交通の要路として有名。同様に海の中の環境も東西南北の海流が交差しているので多くの魚が集まっており、インドネシア海域の漁場は色々な種類の魚がインド洋、太平洋を回遊している。又、インドネシア産のウナギも日本に輸出されており、インドネシアでは「ピカラ」と呼ばれる熱帯産のウナギ養殖が進められている。インドネシア各地の沿岸や河口域で稚魚がたくさん獲れることが分かり、数年前から養殖が始まっている。他方、インドネシアにはタイの種類のカカップとかハタの種類のクラブは大変美味しく、インドネシアでは油で揚げたり、焼いたりして食べているが、これらの魚は、日本式料理方法でも美味しく食べられる。このカカップの魚の種類は数十にも及び、フエダイ、センネンダイ等いるが、クラブ同様新鮮な刺身が美味しい。スーパー等で購入した場合は、蒸して食べると本当に美味しい。その他美味しい水産・海産産物として、淡水の魚であれば、グラメ、食用養殖鯉。海産であれば、マナガツオ、タチウオ、サワラ、ヤリイカ、イイダコ、ウチワエビ、マテガイ等たくさん採れる。ただ、インドネシア漁業の問題は上述の通り、自国の漁業技術を有せず、漁船も沿岸漁業用の小舟が殆ど。外国漁船が密漁しているのが現状で、ロブスターの稚魚を水産大臣が密輸して逮捕された情況のインドネシアの水産事情は非常に残念。日本より廃棄の船(十分使用可能)を無償供与し、延縄技術の指導等インドネシア漁民との協力計画もあるが、新型コロナウイルス惨禍で思うように進んでいない。