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インドネシアあれこれ

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北マルク州

1.州都
ソフィフィ市
2.人口
1.316.973人
人工密度 41人/km
3.面積
31.982 km2
4.宗教
イスラム教 74,50%、新教プロテスタント 24,97%、旧教カトリック 0,50%、ヒンズー教徒 0,01%、仏教徒 0,01%、儒教徒 0,01%
5.地理
地理的には、北マルク州は太平洋及びミンダナオ島の南東に位置、北マルク諸島(北モルッカ諸島)1,474の島々で構成され、有人島の数は89、残りの1,385は無人島。但し、住民の往来、経済的評価の観点等より世界的標準より島として登録されている数は805である。
6.特徴
北マルク州は、1999年10月4日に正式に設立、北マルク(モルッカ)諸島は、白亜紀以降に発生したユーラシア、太平洋、インド・オーストラリアの3つの海底構造プレートの動きにより形成。この動きは、テルナテ島、ティドール島、モティ島、マーレ島、マキアン島を含むハルマヘラ西部の北から南に走る第四火山群島弧を形成し、ハルマヘラ島は火山島で、火山の爆発が定期的に発生。
7.歴史
マルク(モルッカ)と識別できる最初の文字は1365年のナガラクレタガマの古代ジャワ語の史書カカウィンから来ている。西欧人ピジョーがテルナテまたはモルッカと同一視したマロコに言及。また、14世紀に存在した4つの王国の連合をMoloku Kie RahaまたはMoluccasの4つの山と呼ばれていた。後に4つの連合王国は拡大し、北マルク地域全体とスラウェシ島まで勢力を伸ばした。
8.経済
北マルク州の有望な農産物は ナツメグ、 コプラ、水産業も盛ん。更に鉱工業は有望であり、ゲベ島とパカル島のPTアネカ・タンバン(国営鉱山会社)によるニッケル開発は注目されているも。特に、ニッケルの他、コバルト、銅、ウラン、石炭、ボーキサイト、マグサイト、砂鉄、金、銀等も有望である。マルク諸島は、世界で最も多様な動植物の種類があることで知られている。地理的にアジアとオーストラリア、- 太平洋の間に位置し、2つの地域の動植物群が混在し、群島の生物多様性を豊かにしている。この生態地域は、ハルマヘラ、モロタイ、オビ、バカン、その他のマルク諸島の熱帯雨林で覆われている。動物では仮面のコウモリ(プテロプス・ペルソナトゥス)と3つの樹木有袋類、モルッカ・クスカス(ファランゲル・オルナトゥス)、クスクス・ロスチャイルド(ファレンジャー・ロスチャイルド)、クスクス・ブルー・アイド(ファレンガー・マタビル)、クスクス・ゲベ(ファランジェ・アレクサンドレー)等が有名。北マルク群島はまた、世界最大のミツバチ(ウォーレス・ジャイアント・ビー)の生息地。森林地域は、ダマール(アガシスダンマラ)などのさまざまな種類の植物を含む生物多様性の高い地帯。ビンタングル(カロフィラム・イノフィラム)、ベヌアン(オクトメレス・スマトラナ)、ブギス・ウッド(コウデシオデンドロン・ピナタム)、マトア(ポメティア・ピニャータ)、メルバウ(インシア・ビジュガ)、クルミ(カナリウム・メヘンベセン・ガエルタ)、ニャトー(パラキウム・オブトゥシフォリウム)等の植物は有名。更に、北マルク州は、固有種の鳥類の数に基き、世界で最も重要な10カ所(固有鳥類地域)地域とされている。
9.日本との関係
花王はPTヌサ・ハルマヘラ鉱山会社と金鉱山開発を実施、地方開発に貢献。過去においては、太平洋戦争末期、モロタイ島はレイテ作戦上、非常に重要な拠点として日米の激戦が行われた。終戦時に660名の日本兵が投降したが、一部の日本兵は降伏せず、なおもジャングル内で生き延び、抵抗した。1956年には9人の元日本兵が発見され、日本に帰国。更に、1974年末には台湾人高砂義勇隊の中村輝夫(本名、スニオン、李光輝)が発見され、台湾に帰国している。