
バンカ・ブリトゥン州経済産業概況
- 州経済産業概況
- (1)バンカ・ブリトゥン諸島州の産業と建築資材関連企業の貿易量は年々拡大し、州内には1187の企業が存在、特にバンカテンガ県は最も多く339社が進出。産業全体の雇用は19,462人、そのうち7,375人が金属機械および電子産業部門で最大の労働力を吸収。バンカ・ブリトゥン諸島州の伝統手工芸品産業は農工業製品、水産物、プランテーション産物を加工処理している。住民が目指す手工芸品産業は、錫からのコンピューター(合金工房)産業、バハールの根(古木加工)からのブレスレット/リング/スティック、伝統刺繍/ペシレサム手工芸品の分野である。一方、エビペースト、シロップ味のクラッカー、樹皮カタツムリなどの形の菓子、手工芸品産業等もある。
(2)バンカ・ブリトゥン諸島州の経済は、第一次産業と第二次産業によって支えられており、第一次産業には、農業部門と鉱業および採石部門が含まれ、この第一次産業は、それぞれ農業18.67%と鉱業20.40%の部分を占めている。一方、第二次産業、すなわち製造業部門は、バンカ・ブリトゥン諸島州のGDPに大きく貢献、22.51%、電気、ガス、浄水飲料部門と建築部門では、それぞれ0.65%と5.87%。他方、第三次産業、すなわち貿易部門、ホテル・レストラン、運輸・通信部門、金融部門、賃貸・企業サービス、一般サービス部門も最近は34.81%を占めている。 - 州資源概況
- (1)バンカ・ブリトゥン諸島州といえば、錫の生産地と加工品で有名、その中心は錫を多く産出する南バンカ県。錫を中心とする鉱業産業は依然として州経済の主力である。南バンカ県の錫は鉱業全体の総生産の24.37%、他に、鉱業産品として花崗岩、珪砂(石英砂、モルタルの材料)、カオリン(白色顔料)、鉄鉱石、ジルコン(ジルコ二ウム、鉱石)、モナサイト(セリウム・ランタン・イットリウム・トリウムなどを含む放射性鉱物)、粘土、ウルグ土壌(ケイ素、リンを含む堆肥)がある。
(2)州内農業部門は、南バンカ地域の開発優先事項で、州内の主要産業である。南バンカ県プランテーションの主要な産品はコショウ、ゴム、パーム油、ココナッツ等。南バンカ地域で生産される唐辛子の種類は、現在ヨーロッパのさまざまな国でよく知られている白胡椒の一種。このコショウは品質がかなり高く、優良商品となっている。南バンカ自体は、州内の他の県/市と比較し総生産量が最も多いコショウの生産県で、コショウに加えて、ゴムとパーム油も南バンカ県の主力産品である。年間ゴム生産量は8,817トンと推定される。この生産量は、40,000ヘクタールのゴム地を開発計画に沿って増加し続けている。現在、新しいゴム産業用に使う土地は12,000ヘクタールになっており、パーム油とココナッツは年間27,184トンと3,041トンの生産量がある。プランテーションの土地は、各県内、郡内地域に広がっている。
(3)海洋漁業産業は、南バンカ県の経済の主要部門。南バンカ県の総GDPの約7.35%は海洋および漁業部門。南バンカ県の海洋漁業操業地域は、レパールポンゴック地区、トゥカクサダイ地区、トボアリ地区、シンパンリンバ地区。南バンカの主要な水揚は、海洋魚(まぐろ、カツオ、イワシ、ハタ、タイ)、フローティングネットケージ養殖(養殖魚)、エビ、海藻等である。 - 州投資ポテンシャリティー
- (1)南バンカ地帯が主要製造部門の拠点生産地域で、土地と面積の制約上、大規模なプランテーションや大規模な鉱工業新規投資には障害があり、現在、投資政策は、これらのセクターの付加価値を高めるために、プランテーション製品と鉱工業製品の一体加工産業に向けられている。プランテーション産品の二次加工を行う、小規模自作農プランテーション生産との連携事業が有望。
(2)南バンカ地区では、積み降ろし港と十分な電力を備えたサダイ工業団地がすでに利用可能。これは確かに潜在的な投資家にとって投資機会として捉えられている。加工産業部門は現在、南バンカ県の経済活動の総額2.44%、これは、製造業部門が、特に民間の関係者や投資家によって共同開発する必要がある。開発されたばかりの現在の加工産業はエビペースト、クラッカー、クリク(伝統刺繍)、下駄などの伝統的な産品・食品産業に限定されている。
(3)バンカ・ブリトゥン諸島州は潜在的な魅力的観光スポットが非常に豊富である。観光産業は、南バンカ県の今後の主要産業で発展が期待されており、観光は地方経済活動にマルチ効果をもたらし、南バンカ県の主にビーチとクルーズ航海のアトラクションは人気がある。