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インドネシアあれこれ

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バンテン州経済産業概況

州経済産業概況
(1)バンテン州はインドネシアの内外投資ゲートウェイ、つまり、ジャワ・スマトラ間の人、物、サービスの流れの入り口。州の経済成長率の増加は、年平均5%の割合で年々成長し、投資によって支えられてきた。バンテン州の投資構造は、68.30%の民間および公共投資と31.70%の政府投資の構成によって成り立っている。

(2) ジャワ島の西の門であるバンテン州の戦略的位置(スマトラ島からジャワ島へ、またはその逆の流通チェーンとして)、国際海峡に近く(スンダ海峡は西アジアとその周辺をアジア太平洋地域に接続するインドネシア列島海峡ルート)、ジャカルタに直接隣接している。メラク港は、ジャワ島にある6大港の1つで、輸出入の量と金額が最も多い港。

(3)産業部門の発展に関しては、タンゲラン県、セラン県、チレゴン市に広がる工業団地に利用可能な土地があり、バンテン州は、国内規模および国際規模の両方で、インドネシアの投資ゲートウェイである。バンテン州はインドネシアへの外国投資が集中している4番目の場所、投資は19の工業団地に分散し、30か国の企業が投資している。
州資源概況
(1)バンテン州の天然資源は投資家から大きな関心と需要がある。潜在的なセクターには、農業、プランテーション、鉱業、観光等の産業。何れも地域の主力産業で、投資見込みがあるビジネスチャンスとして大規模に発展する投資可能性を秘めた農産物としは、豆類とトウモロコシ、ココナッツ、パーム油、カカオ、ゴム等。更に、大規模に開発されるビジネスの可能性のある分野は、金、石炭、石油、ゼオライト、ベントナイト、フェルスパル、珪砂、石灰岩等。又、観光地開発は、タンジュンレスン観光地、アニェル観光地、ウジュンクロン観光地等がある。

(2)地元の資源ベースのビジネスや地域住民の主な生計手段である経済部門(農業)に触れるビジネスの発展を促進するための外資によるビジネスの関心は高まっており、園芸、野菜と花の農業ビジネスセクター、加工産業、果物と野菜の保存プロジェクト、小麦粉と澱粉産業プロジェクトでの外資プロジェクトが承認され、比較的小さな投資で効果を上げている投資も目立つようになってきた。

(3)大規模な州のプランテーションのゴム、アブラヤシ、ココア、ココナッツなどは又、大規模な民間プランテーションでも栽培されている。両方のタイプの事業によるココナッツ、ゴム、ココア、アブラヤシの栽培では、平均生産率は増加。プランテーション商品の付加価値は、一般的に新鮮な形(一次製品)と簡単な準備で行われるためまだ低い。ゴム産業とゴム製品はバンテン州で最も多い産業グループではあるが、プランテーション製品産業の発展は良好では無く、コプラ、パーム、果樹園などの他のプランテーション製品を栽培する産業は限られている。

(4)バンテン州の水産物の冷凍エビは、生産能力280トン/年の冷蔵会社3社と仕向け国の日本と米国を通じて輸出されている。漁業セクターのGDP値は4,955億2,000万ルピア、漁業関係者の数は158千人、漁業従事者の一人当たりの収入は依然とし低く、自給自足のビジネスパターンをしか持たない貧しい漁民が多い。
州投資ポテンシャリティー
(1)バンテン州への直接投資の拡大は大規模なものが多く、内資、外資にとってもバンテン州は最適な投資場所として、投資は増加。既存のジャカルタ・タンゲラン・メラクからの有料道路など利用可能なサポートインフラも整備されており、投資先としては魅力的。

(2)一時、民間投資は減少傾向にあり、36のプロジェクトを通じて投資額は2.9兆ルピア、最近の102のプロジェクトを通じて投資実績は再び13.59兆ルピアに増大。その結果、バンテン州は全国レベルで最も高い投資先となった。相変らず外資が投資プロジェクトの主流で額と件数ではトップ、年間平均貢献はそれぞれ68.33%と80.52%。外資の投資場所は主にタンゲラン県、タンゲラン市集中、それぞれ外資案件全体の約68%と21%を占めている。セラン県、チレゴン市への外資はそれぞれ約6.67%と3.33%にすぎない。

(3)投資を通じて需要のある事業部門は、依然として貿易および修理事業部門(外資プロジェクト全体の約20.33%)、卑金属産業、金属製品、機械および電子機器(17.01%)、ゴム産業、ゴムおよびプラスチック製品(9.96%)、基礎化学工業、化学製品、および医薬品(9.96%)、および繊維産業(7.47%)。

(4) 現在まで、州内には自然カテゴリーの観光スポット(60か所)と人工カテゴリーの観光スポット(181か所)があり計241か所の観光名所がある。地域的には、バンテン州の観光地域、西海岸観光地域、巡礼観光地域、南海岸観光地域、ウジュンクロン国立公園観光地域等がある。バンテン州観光開発マスタープランでは、既存の観光スポットを拠点として、すべての地区/都市に広がる18の観光開発地区が設定されている。

(5)18の指定観光開発地区のうち、アニール・カリタ・タンジュンレスンビーチエリア、バドゥイリビングカルチャーなど、国内および国際的な観光スポットに発展した地域もある。

(6)バンテン州には多くの観光スポットがあり、これらの観光スポットには、ウジュンクロン国立公園、アニエルビーチ、灯台アニエルカリタエリア、カランボロンビーチ、サワルナビーチ、タンジュンレスンビーチ、プラウドゥア/ブルン島、ウマン島、クラカタウ山、ラワダ ノなどがあり、様々な観光名所の風景には独自の魅力がある。タンジュンレスン地域は経済特区に指定され、タンジュンレスン経済特区はパンデグラン県のパニムバン地区にある1,500ヘクタールの面積を有している。タンジュンレスン経済特区には観光ゾーンがあり、 マリーナ/ビーチツーリズムに加えて、興味深い文化的および伝統的なツーリズムもある。