
ジョグジャカルタ州経済産業概況
- 州経済産業概況
- (1)ジョグジャカルタ特別州の観光は州の最も重要な産業で、市内には王宮があり、ハメン・ク・プウォ第10世侯が住んでいる。州内主力産業は農業、輸出製品は、皮革、繊維、および木材製品、繊維アパレルと木製家具等手工業産品等で、州内には大規模産業は無く、失業率は高い。特に、大学が多く、学生の街で高学歴の失業者も目立つ。また、州内には社会文化遺産が多く、プランバナン寺院他各遺跡には、有形および無形の(非物理的)文化の両面で、さまざまな文化財産と伝統がある。高度な文明によって残された文化財・精神の存在は、王宮クラトンを公式な遺産機関として保存し、文化生活、特に文化芸術、伝統的な習慣における社会の活力・躍動力に精神的魂を与える等の特色がある。しかし、経済活力は弱く経済の主体は観光と農業、中小企業である。
(2)ジョグジャカルタ特別州経済は産業、貿易、協同組合等中小企業が中心、農業は食料、およびプランテーション、海洋・エネルギー、および鉱物資源と観光等が投資分野としては有望。州内主力の輸出製品は、皮革、繊維、および木材製品。繊維アパレルと木製家具は、輸出額が最も高いが、一般的に、海外への輸出は、芸術的価値と労働集約的な創造性を持って生産された製品が大半である。 - 州資源概況
- (1)州内に存在する鉱物資源としてはマンガン、金、砂鉄、重晶石、砂利、石灰岩、方解石、カオリン、ゼオリン等,クロンブロゴ県に色々な鉱物が発掘される。
(2)ジョグジャカルタ特別州の社会文化的条件には人間・文化・伝統が含まれる。思考、アイデア、価値体系、規範、芸術感性、芸術作品、社会システム、社会行動などの無形文化財産は日常社会・生活の中に存在。州内には、13の文化遺跡地域に広がる515以上の文化遺産建造物がある。過去の高度な文明によって残された文化財・精神の存在、また、州内には30の歴史博物館もあり、そのうち2つはウレンセンタル博物館と国際的な博物館である。 - 州投資ポテンシャリティー
- (1) 州内の投資はプロモーション改善プログラムとして投資協力、投資環境改善プログラムがあり、投資促進を推進している。総投資実績は4,580,972,827千ルピア、内資は1,884,925,869千ルピア、外資は2,696,046,957千ルピア、州内企業は約78,122で、労働力吸収は292千人、内外総投資額は878,063,496千ルピアである。
(2)観光名所は、外国人観光客と国内観光客の双方を惹きつけている。毎年、訪問数は240万人の国内観光客と180万人の外国人観光客に達している。観光の形態には、会議、インセンティブコンベンション(展示・セミナー会議)、展示会、観光、文化観光、自然観光、特別観光等。リゾート、ホテル、レストラン等さまざまな観光施設が多く、州内には37の高級星評価のホテルと1,011のバジェットホテル(格安)がある。催し物の実施は年間4,509回、1日あたり約12回。宗教儀式の多様性、さまざまな宗教の文化、芸術的創造性、コミュニティのおもてなしによって構成、州内には91の観光村もある。
(3)潜在的な投資セクターは観光セクター、貿易セクター、および産業、特に中小規模の産業と手工芸品産業が続く。失業率の特徴は、高学歴の一部の専門家に多く、州の失業は深刻な社会問題。人口と雇用の問題を克服する1つの方法は、移住プログラム。移住プログラムによる州外からの移住実施は、76,495世帯または274,926人に達している。