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東ヌサ・トゥンガラ州経済産業概況

州経済産業概況
(1)東ヌサ・トゥンガラ州は天然資源が豊富、しかし、資源を活用する技術と人材がいない。また、州内では最も古い人間(小人)の化石が発見されており、文化人類学の宝庫でもあり、ジオパークとして開発ポテンシャリティーの可能性は高い。また、東ヌサ・トゥンガラ州の天然資源ポテンシャルの最適化も必要、エネルギー鉱物資源省と東ヌサ・トゥンガラ州政府は覚書を締結し、地質庁を通じて、地質遺産、地質保護区、地質災害、環境地質学の研究開発の推進計画が進められている。現在、開発人材能力の向上、産官学等連携協力により、地質研究、新・再生可能エネルギー、石油・ガス開発等の開発政策を推進している。                                                                                                 

(2)東ヌサ・トゥンガラの2022年第2四半期の地域内総生産(GDP)は29.49兆ルピア、経済成長率は、前年同期比3.01%成長。事業分野では、宿泊・飲食サービス事業が23.36%増。歳出面では、輸出関連51.73%の成長。 前第一四半期と比較すると、歳出では6.22%増、実業分野は政府管理、防衛、強制社会保障分野で14.61%の最も高い成長率、2022年第1四半期の州経済は2.45%(実質成長率)成長。ビジネス分野では24.57%の経済成長を達成したが、2022年第2四半期の州経済構造は、依然として農林水産業のビジネス分野が30.32%、一方、消費に関しては、70.66%である家計消費支出によって依然支えられている。
州資源概況
(1)東ヌサ・トゥンガラ州には開発可能な天然資源の富が豊富なので、州政府と地質庁の間で構築された協力が重要な役割を果たしている。天然資源を活用する技術がなく、第二に、それを管理するのに十分な人材がいないことより、天然資源の管理および開発を通して、地域社会に利益をもたらす開発政策を策定し推進している。

(2)州内には潜在的な鉱物資源として、豊富なマンガン鉱石があり、東ヌサ・トゥンガラ州のアイコン(目玉・ポイント)として、今迄、原材料の形で海外に輸出して来た。その他、石炭も地下資源として生産されている。現在、前者は輸出禁止となっている。

(3)東ヌサ・トゥンガラ州地域は、地質学の分野で最適化できる地下資源があり、マンガンの付加価値を高め、処理および加工等をする必要がある。

(4) 東ヌサ・トゥンガラ州内ソア盆地、ンガダ県、フローレスは最も古い古代の人間の化石が発見され(小人人間、台湾等各地に小人伝説がある)、古代人類学研究のジオパーク資源の研究場所としても注目されている。
州投資ポテンシャリティー
(1)天然資源を持つ東ヌサ・トゥンガラ州は、付加価値を高め垂直統合資源開発産業政策を推進している。具体的には資源の国内加工の必要性と電力開発の同時開発を実現させている。マンガン鉱石は精鉱インゴットに加工され、ミカルなどの派生製品にも加工している。生産されるインゴット5000トンの為には40MWの電力が必要であり、マンガン鉱石の採掘にも電力は必要。現在、ヒュンダイ韓国企業はクパンにマンガン工場建設する計画を有し、政府の支援コミットメントが不可欠と言われ、電力エネルギー源として、現在存在する3つの地熱建設地域、すなわちウルンブ、スコリア、マタロコを早急に開発する必要がある。このため、政府は鉱業処理会社とPLN国営電力会社の間で交渉を行っており、少なくとも3つの地熱発電で125MWの電力の供給が可能となる。

(2)東ヌサ・トゥンガラ州の観光資源は有望で、同セクターは進展すると見込まれている。その発展はIPPARDA(地方観光開発指標)政策を通じて地方自治体によって推進、農業セクターと比較すると、観光セクターはこれから期待される発展産業である。観光客の訪問数、ホテルの数、レストランの数、観光スポットの数、および地域収入と労働力は、州経済成長にプラスし、2015年以降、州経済成長に対する観光セクターの影響は大きい。

(3)州は地域経済の発展のための観光支援として統合垂直型産業(業種のリンケージ化)を構築する政策を推進しているが、そのために必要な電力が不足しており、鉱物利用とエネルギー開発と地熱エネルギーベースの発電策も併せた州の経済を発展させるための複数の発電による相乗効果を実現する必要がある。