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東カリマンタン州経済産業概況

州経済産業概況
(1)東カリマンタン州はインドネシア最大の天然資源の生産州(殆どは海外輸出)。州の産業では鉱業部門が最も重要で、石油および天然ガス処理部門は東カリマンタンのGDPの46.35%を占めている。バリクパパンとボンタン地域は、様々な分野の工業団地を開発し、経済開発の主軸地域である。他の産業は農業、観光、水産、加工産業等がある。

(2)2024年、新首都は東カリマンタン州クタイ地区に移転予定、名称はヌサンタラと決定されており、益々重要な地域となる。課題としては、東カリマンタン州の石油、天然ガスの枯渇問題。天然ガス埋蔵量は24兆9600億立法フィートで、今後、20年でやがて枯渇、石炭埋蔵量は251億3000万トン、約90年で枯渇、石油埋蔵量は7657億5000万バレル、10年で使い果たされてしまう。

(3)今後、新首都移転でエネルギー問題等課題は沢山あり、代替エネルギー等、新首都の電力として北カリマンタンの大規模水力発電計画等(1000メガワット)も併せて開発の必要がある。
州資源概況
(1)東カリマンタン州の鉱業は金鉱山、石油、石炭を主に、金、石炭、鉄、鉛、亜鉛、石灰岩、砂岩、水晶炭、軽石銀、花崗岩、砂クアラサ、粘土等がある。特に石炭の探査地域の拡大に伴い、生産量は急速に進展した。石炭採掘活動のプロセスは、バックフィリング法による露天掘り採掘技術を使用、豊富な天然資源は開発技術の進展と共に、インドネシア経済を支え続けている。

(2)現在、石炭はガス化及び液化プロセスを通じて新しいエネルギー資源開発が進んでいる。石炭ガス化プロセスの一つは、コールベッドメタン(液化石炭)があり、東カリマンタンは石炭埋蔵量が比較的多く、燃料油となる石炭液化技術があり、これらを利用して代替燃料油を試験製造中。 

(3)東カリマンタンSTティッカー・プリマ石炭は、東クタイで最大の石炭生産会社。同社は東カリマンタン州東クタイのサンガッタ、ベニャミン、ランタウプルンにある84,938ヘクタールの鉱業採掘権を取得。彼らは世界最大の露天掘り鉱山の一つでもある。毎日、鉱山で作業中の9台の大型掘削機、76台の大型石炭浚渫トラックも作動。土地と石の塊と石炭は更に、200台の大型ダンプトラックにて輸送。各大型ダンプトラックの積載量は計290トン。会社の重機車両の総数は約2,560台。大型ダンプトラックの価格が約200万米ドル。高さ3.4メートルのダンプトラックタイヤは約50,000米ドルの価格。

(4)東カリマンタンで産出する石油とガスの中心地はバリクパパン、都市の名称は地元民によれば、河には石油用の木製バーレル(木樽)が大量に並び、それがバーレル・パパン(木樽)から変じてバリクパパンとなった。しかし、この所謂ボンタン油田もオランダ時代から掘りつくされ、パレンバン石油が枯渇した様に、石油埋蔵量は7657億5000万バレルで、後10年で使い果たされてしまう。

(5)天然ガスも同様ボンタン、バリクパパン地域の埋蔵量は24兆9600億立方フィート今後20年で、アチェの天然ガス同様やがて枯渇してしまう。東カリマンタンでは、シェールガスや石炭メタンガスなどの非在来型の石油やガスの開発の可能性は大きい。シェールガスは、シェール岩に閉じ込められた天然ガス。岩は、薄片状の層状の粘土のような岩の形をした細粒の堆積岩。ガス処刑の可能性がある場所はクタイ盆地で、石油、天然ガスを産出する地域である。

(6)クタイ盆地は堆積盆地で、その延長は東カリマンタンのほぼ全域。地質調査センターによれば、2017年にクタイ盆地のシェールガス産出の可能性を計算したところ、46.79% TCF(フランス方式検査)の結果が得られた。2018年には、クタイ盆地南部の計算も実施された。シェールガスが閉じ込められている岩層は、約30〜4000万年前に形成されたバトゥアヤウ累層、ワハウ累層、パマルアン累層で、どちらも約20〜3000万年前にシェールガスが形成。今後、シェールガスの探査と開発課題は、高い投資コストがかかる。

(7) シェールガスを貫通して回収するには、特別な技術、ガスが放出されるように岩石を分解、水力で膨張技術を先導。東カリマンタン州には、シェールガスを生産するための支援・側面技術と機材は既にある。すなわち既存の石油・ガス生産施設の形で、シェール岩を洗浄し、豊富な水が利用可能である。シェールガス探査を継続し、開発することは国家の石油・ガス資源の埋蔵量を増やし、投資も増大することになる。
州投資ポテンシャリティー
(1)プランテーション部門は、東カリマンタンにおける経済開発に重要な役割を果たしている。経済開発を通じて、東カリマンタンの社会発展は、川下産業の発展を通じて付加価値を高める努力に重点を置いた再生可能な天然資源の活用に向け期待されている。特にアブラヤシやその他の商品は、開発される産業下流戦略としてオレオケミカル産業に原材料を提供する上で重要な優れた商品であることに加えて、プランテーションは、人々の経済の発展、新しい再生可能エネルギーの開発、および温室効果ガス排出削減に重要な役割を果たしている。

(2)東カリマンタンのプランテーション作物の種類は次のとおりです。ゴム、ココナッツ、コーヒー、コショウ、チョコレート、パーム油、パームシュガーなど、いくつかのプランテーション作物を組み合わせたものです。このプランテーション事業は、大規模な政府プランテーション、大規模な民間プランテーション、コミュニティプランテーションもある。

(3)東カリマンタン州には、デラワンベラウ諸島、カヤンメンタラン国立公園、ヌヌカンのバトゥラマンプなど、いくつかの観光地がある。バリクパパンのワニ農場、ペナジャムの鹿農場、サマリンダのダヤック村など。東カリマンタンには、ベラウのデラワン諸島、ヌヌカンのカヤンメンタラン国立公園、バトゥラマンプビーチ、バリクパパンのワニ農場、ペナジャムの鹿農場、サマリンダのパンパンダヤックビレッジ、タラカン市のチャリティビーチ、トゥンガロンのクマラ島など、いくつかの人気のある観光地があります。バイオエネルギー開発は、ヒマシ油、パーム油、サトウキビ、キャッサバ、トウモロコシなどの植物材料やバイオマスに由来するエネルギーの開発で、州政府はバイオエネルギー製品開発として、液体植物材料、バイオ燃料ガスおよびバイオ電気の固体バイオ燃料開発を推進。社会のあらゆるサークルからの燃料油の必要性の高まりは、開発努力を推進、代替エネルギー生産者にビジネスチャンスを提供している。

(4)メタンガス電力は、今日、非化石燃料使用電力による環境保全、地域住民活動支援としての新規エネルギー。東カリマンタン州の電力は150kVの送電網、すなわちマハカムシステムといくつかの独立系システム、すなわちヌヌカン、サンガッタ、ペトゥン、ロングイキス、ブルンガン、タンジュンレデブ、ボンタン、タナグロゴット、マリナク、コタバングン、メラク、ケラン、ムアラコマム、セバティック、タンジュンセロール、バトゥソパン、タンジュンアルシステムを介し供給。 電力を供給する18のシステムのうち、14のシステムは余剰状態にある。エネルギーニーズを満たすことができる天然ガス資源の1つは、コールベッドメタン(CBM)または石炭メタンガス。炭化水素および天然ガスしようと合わせ、メタンガス発電は有望である。

(5)天然資源(SDA)を最適かつ環境の観点から有効活用は必要。グリーンエネルギー開発と炭素排出軽減努力が求められている。天然資源の持続可能な管理(SDA)は東カリマンタン州政府の努力目標。自然を保護するという崇高なビジョンを達成するために真剣な努力、東カリマンタン州は、再生可能および再生不可能な天然資源の両方の資源が豊富にあるインドネシア国内で数少ない州の1つ。石油とガスからの経済変革を行い、州政府は太陽光発電割当量を14,719 KL(キロカロリー)、東カリマンタン州の天然資源保護庁(BKSDA)が地方自治体および関連NGOとともに実施提案。同時に西クタイとマハカムウルのカリマンタンサイの救助をも実施。東カリマンタン州の経済成長と共に、今後、石炭とパーム油の製品改善に伴い再生不可能な天然資源(石炭、石油、ガス)の開発への依存を徐々に減らす方針である。
新首都移転と将来のインドネシア及び東カリマンタン開発の課題
(1)東カリマンタン州はパプア州に次いで2番目に大きい州、その豊富な天然資源を有効活用すべく、更に地方開発を推進すべく、以前から首都をカリマンタンに移転すると言われていた。これは、スカルノ、ユドヨノ大統領も述べていたが、ジョコウィになって初めて実現されることになる。既に法制化され、具体的移転は次期大統領の仕事と責任である。今まで、カリマンタンの天然資源の収益は主に海外に輸出されており、詳細はジャカルタでは把握しにくかったが、今後は東カリマンタン州等地方の特に鉱業および林業部門からの収益は政府の厳しい監督と管理の下に行われる。

(2)新首都は脱CO2モデル都市として、車はCV車、デジタル都市としてスマートシティーを標榜している。これは再生不可能な資源ベースの経済をグリーン経済に変革し、州政府は既に、2000年から2012年の間に、石油およびガス・鉱業部門、特にGDP中、石炭、石油およびガスの位置付けを変えている。石油・ガス採掘の貢献度は2001年の23.8%から2011年には21.6%に低下。この変化は石油・ガスベースの加工産業部門は2001年の36.2%から2011年には21.8%に減少している。経済変革は、今後数年間のグリーン経済を実施する段階で非常に重要で、石炭と石油・ガスの経済成長に新たに直面する準備をする必要がある。