
北カリマンタン州経済産業概況
- 州経済産業概況
- 北カリマンタンの経済の特色は豊富な天然資源、鉱業、貿易、建設など、すべての主要な事業分野の業績が経済を押し上げている。州の経済拡大は、主に良好な輸出実績、および家計消費によるものである。北カリマンタン州は、カリマンタン島で一番新しい州。面積は、東ジャワ州の面積に中部ジャワの90%を加えたものに相当し、マレイシアに直接隣接するこの州は、主に石油、天然ガス、石炭、そして新しい再生可能エネルギーなど、豊富な天然資源の開発可能性が高い。
- 州資源概況
- (1)主に石油、天然ガス、石炭等の埋蔵量が多く、豊富な天然資源を有する。北カリマンタン州ブルンガン県リアゴ村のシアンダウハムレットでの新しい再生可能エネルギーおよび省エネ(EBTKE)インフラ計画が発足、インドネシアの国境地域に電力への公平かつ公平なアクセスを提供する政府の対応は評価・歓迎されている。国家予算(APBN)中のエネルギー鉱物資源省プログラムである北カリマンタン州の省エネEBTKEインフラ計画は太陽光発電所(PLTS)、マイクロ水力発電所(PLTMH)、公共街路照明(PJU)等自然エネルギーで構成されている。
(2)インドネシアにはまだ電化されていない地域がたくさんあり、州内住民に太陽光発電を供給し、集中型太陽光発電所は、2016年11月からオフグリッドシステム(電力会社の送電線と接続しない自立した発電システム)で稼働しており、197の住民の家や学校、コミュニティ集会所、礼拝所などの公共施設の電力需要を満たしている。政府はまた、マイクロ水力発電所建設、タラカン県にある45ユニットの太陽光発電、ブルンガン県の85のレトロビットユニッ(アーケード) 再生可能エネルギーインフラ等推進し、キナバル山から流れる河川に巨大水力発電所建設計画もあり、新首都への電力供給を目指している。 - 州投資ポテンシャリティー
- (1)天然資源の可能性に加えて、北カリマンタン州では情報通信技術の分野も考慮に入れる必要がある。これは、デジタル時代が、人々が将来にどのように適応できるかの決定要因で、州政府はこの新しい生活の時代に対応すべく、州が奨励する3番目の可能性としてブルンガン県食品農園の開発計画がある。この州の食料開発は、2045年に首都が東カリマンタンの北ペナジャムパセル移り、北カリマンタン州は有機米、唐辛子、エシャロットなどの多くの商品を州都の食糧供給地域としての位置づけから考えても重要である。
(2)これは、農業省の2020年から2024年の農業開発政策記載。ブルンガン県の6地点の面積合計41,143ヘクタールの総合食糧供給開発プログラムは、113,000ヘクタールの面積をカバーする南スマトラに次ぐインドネシアで2番目に大きい計画である。
(3)北カリマンタンの17の経済部門のうち、鉱業および採石部門が経済開発の中心で次に、農林水産業、建設部門、貿易、そして加工産業が来ているが、何れも大きな開発可能性を秘め、北カリマンタン州に投資家を引き付ける要因である。