
西スラウェシ州経済産業概況
- 州経済産業概況
- (1)西スラウェシ州の産業は食糧供給州として重要で、パーム、果物、園芸作物等、そして、ゴム等プランテーション製品、各種野菜等他の地域への農業加工品を供給、しかし、西スラウェシ州の米の生産性はまだ比較的低く、又、品種改良が必要である。中央マムジュ県は米、トウモロコシ、カイエンペッパー、大唐辛子の主産地である。
(2)西スラウェシ州の発展は、インド洋、インドネシア、アジア太平洋経済センターを結ぶ海運・空運航路の戦略的位置が俄然高まり多様で大規模な天然資源の効果的活用も促進され、特に、農産物加工の戦略的役割が高まると期待さされている。2021年初頭に地震が発生し、第1四半期の経済成長率は1.28%とマイナスとなった。大規模地震・津波が連続的に発生、そしてコロナパンデミックは州経済に大きな影響を及ぼしたが、州政府は中小企業支援と観光産業支援を中心に資本支援等経済回復が推進されている。 - 州資源概況
- (1)西スラウェシ州の資源は農業中心、米に加えて、バナナ、塊茎、フラワーチップス、その他のすぐに食べられる食品の形で地元の食品を加工し、全国に供給、浸透している。パサンカユ県とともに主要なパーム・プランテーションがあるのは中央マムジュ県、そして、この中央マムジュ県では食品商品(米、トウモロコシ)と園芸商品(カイエンペッパー、大唐辛子)を生産している。
(2) 多様な天然資源があるが、未開発。農業、海洋漁業、林業、エネルギー・鉱物資源、観光資源等何れも未開発。海洋観光開発は、マムジュ、ノースマムジュ、マジェネ、ポレワリマンダール県の4つの地区にあり、山岳地帯と文化的な自然観光を持つ唯一の地区としてのママサ県の観光開発が有望である。西スラウェシ州の5つの地区、すなわちマムジュ、ママサ、ポレワリマンダール、マジェネ、ノースマムジュの観光データを2006年から2016年集積し提供、観光開発に総付加価値を付け、政府支出も一体的に伴っている。主要な観光地は雇用も良好、西スラウェシ州の経済成長に寄与している。
(3)観光開発で更に西スラウェシ州経済を発展させるためには、地方政府は積極的に観光の質を高めるべく支援することが重要。マムジュ、北マムジュ、マジェネ、ボレワリマンダールの各県海洋観光開発、独自の文化を持つ山の自然観光オブジェを持つ唯一の県としてママサ観光はママサ県を西スラウェシ州の主要観光地域として更なる積極開発を推進する必要がある。 - 州投資ポテンシャリティー
- (1)2024年より、東カリマンタン州に新ヌサンタラの国の首都が移転予定。西スラウェシ州は地の利を得て、州の経済的役割は高まると予測。海によってのみ制限されていた近隣の州と共に西スラウェシ州の大きな開発促進の機会も高まることと期待されている。そして、西スラウェシ州の発展は、インド洋、インドネシア、アジア太平洋経済センターを結ぶ海運・空運航路の戦略的位置が俄然高まり、そして、多様で大規模な天然資源の効果的活用も促進される。更に、農業、海洋漁業、林業、エネルギー・鉱物資源、観光伝統的な経済企業の発展も期待される。
(2)西スラウェシ州はマジェネ県他その地域のほとんど全ては海に接し、地域の経済開発における漁業部門の開発と投資・育成は重要。水産・漁業部門はマジェネ県の経済基盤である。他方、マジェネ県はその他農林業も西スラウェシ州の経済の拠点で大きく貢献しているが、農林水産部門の競争力を高め、上流から下流に統合される競争力を高めるよう努めることが大事。