
ブンクル州経済産業概況
- 州経済産業概況
- (1)フレシアの里として知られるこの州は、地下資源の金が豊富、其の他豊富な農産物を生産することで知られている。州内はスマトラ島の他州と比較して開発は遅れているが、遅れている理由の1つは、内外資の実績が低く、この地域に対する投資家の関心は比較的低い。ブンクル州のGDPに対する農業の割合は依然として38.34%と大きく、経済は未発達であることを示している。人口の50%以上が農民、2020年のコロナパンデミックではブンクル経済は縮小、しかし、2021年第1四半期の経済成長率はスマトラでトップ3になった。
(2)州内景気回復は順調発展し、2022年の第2四半期の経済成長は前年比6.29%増、インフレ指標でも同様の、2022年6月までの消費者物価指数(CPI)は前年比1.89%。現クルベン州知事は州産品の輸出増進に苦慮しており、漁獲、ツバメの巣、コーヒーを中心に検討。すでに近隣諸国へ輸出しているくつかの園芸製品で最初に、検疫と税関に関連する要件が規則に従って実行できるよう調整。これは輸出プロセスに障害がないよう、ガルーダ航空貨物便は、輸出プロセスをブンクル州から直接輸出できるよう量と標準割当を調整した。 - 州資源概況
- (1)ブンクルは古代から、ブミラフレシア(フレシアの里)として知られ、金やその他の農産物を生産することで知られているが、ブンクルの面積は約19,788km2。そして人口の50%以上が農民。森林資源は豊富、ラワン、ロタン、水ラン、ロジン樹その他パーム油、ゴム、コーヒー、ドリアン、オレンジ、野菜などの産品によって実際に栽培されている植物は多種豊富で、ブンクル州は農林資源に恵まれている。
(2)ブンクルは、全国のロブスタコーヒー生産量のトップ3。ブンクルコーヒーは、マレイシアやカザフスタンを含むいくつかの国、およびインドネシアの地域に輸出・販売し、Bencoolen Coffeeブランドのデジタルコーヒーショップを通じて販売拡大に成功している。デジタルコーヒーショップは州のデジタルリテラシー(デジタル化)を促進、QRIS(QRコード)との非現金取引の拠点として中小企業の結束と金融リテラシーを高めるビジネスを開始している。ブンクルよりインドネシアのデジタルリテラシーが農村部を通じて本当に改革・変化・成長し始め、注目され始めているが、これは州知事が先頭に立って推進し、デジタル金融リテラシーを通じた新ビジネスとして成果が出ているものである。
(3)ブンクル州のエネルギー鉱物資源局のデータは石炭、金、砂鉄、軽石、ベントナイトを5大鉱物として公示している。その他の鉱物とエネルギーの可能性もあるが、石炭生産量は年間673,542千トンと記録されている。
(4)ブンクル州のプランテーション作物生産はパーム油703千トン、ゴム72千トン、ロブスタコーヒー55千トン、アラビカコーヒー2千トン、ココア1千トン、ココナッツ5千トン、コショウ3千、クローブ64トン、パーム2千トン、シナモン719トン、ビンロウ465トン、ピーカン3千トン。プランテーションサブセクターは、ブンクル州の農業開発において、特に外貨獲得者、地元労働力の吸収、地域国内総生産への貢献として非常に重要な役割を果たしている。 - 州投資ポテンシャリティー
- (1)ブンクル州への投資は遅れており、投資環境改善は必要で、土地問題、アクセス等、何れも投資誘因関数は他州より低い。投資環境を向上させ、最も弱い要因は地域の規制問題、データ集計の結果から、土地アクセス、地域インフラ、許認可、地域規制、取引手数料等指摘されている。
(2)ブンクル州の再生可能な天然資源の可能性は、農業と海洋、林業、農業、プランテーション、畜産。カウル県はキハダマグロの漁場、漁港から漁具までの施設とインフレ、ブンクル州最大のエネルギー供給会社である。いくつかのサブ地区に広がるプルタミナ社の地熱エネルギー会社があるが、PGE社が管理している。さらに、ブンクル州で金の可能性がある地域は主に保護林地域と国立公園があり、開発の為にはそれを管理するには林業省の許可が必要である。
(3)海洋水産省のデータによると、ブンクル州は年間145,334トンの水産資源水揚が可能。しかし、実績収量は年39,203.3トンで、600トンのパナメエビ(クルマエビ科)を生産し、アメリカ、日本、中国へ輸出している。捕獲漁業の外貨獲得は水産養殖の金額よりも大きい。今後、設備とインフラの拡充、更に、漁獲技術も必要である。
(4)石油とガス以外の経済の原動力の1つは農業部門。このセクターは、州経済に大きく貢献、比較的大きな労働力を吸収することも可能。農業省の技術サービスユニット(UPT)としてのバペルタンランプンには訓練センター地区があり、そのうちの1つはブンクル州にある。2000生れのミレニアル世代の農民のための技術的および起業家精神のトレーニングの両方で、農業関連トレーニングをブンクル州で実施している。今日のコストラタニ(農業開発戦略司令部)の存在は、ブンクル農業をさらに発展可能にさせている。
(5)ブンクル州農業局のデータによると、工業用灌漑用水路のある水田の面積は22千ヘクタール、技術的な非灌漑水田は68千ヘクタール、芋パラウィジャ、園芸、野菜の面積は386千ヘクタール。一方、一次、二次、三次灌漑用水路の長さは全体として583 km。これらより、ブンクル州は3,755トン/haの米を生産することに成功している。今、ブンクルは農業部門からの新たな方向を策定、農業開発戦略司令部(コストラタニ)を設置している。